Last update:2020.01.31
2019/12/4 にリリースされた、Schroeder-Headz 活動10周年記念のアルバム「Guest Suite」
発売から約2ヶ月。
1/19(日)に日本橋三井ホールで、10th Anniversary One-Man LIVE TOUR 2019-2020『Schroeder-Headz Quartet』の最終公演を終えた今、楽曲ごとの感想を中心に、曲にまつわるライヴでのエピソードなども含め、少し記しておきたい。
尚、2019/11/29 放送のラジオ『URBAN DUSK』CROSS FM で渡辺シュンスケがゲスト出演した時の話なども参考に、本人談として書き起こしている。
- アルバムタイトル「Guest Suite」について
Suite はスイートルームと言うときにも使う言葉で、ゲスト・スイートにお客さんを迎え、くつろいでもらいながら一緒にコラボしたりするイメージ。また、Suite には組曲と言う意味もあり、ゲストによって構成される組曲のアルバムという意味合いも込めた、とのこと。ダブルミーニング!
- Happy Hour
「10周年アニバーサリー的な曲」とラジオで渡辺シュンスケ本人が言っていたように、今までの Schroeder-Headz 楽曲のエッセンスがギュッと詰め込まれた曲。初めて聞いたのに、聞いたことがあるような、それでいて新しい。いろいろなモチーフのバリエーションを広げて随所に散りばめている。好んで実験しているようにも感じられ、昔、大瀧詠一の新曲を聞いた時と似た感覚になる。
そんなことなどわからなくても十分楽しいのだが、この聞き覚えのあるフレーズは…と関連楽曲を探り当てるのは面白い。
例えば何度か聞いているうちに、途中、鍋で煮るスペアリブを思い出してしまう箇所が。土岐麻子『Beautiful Day』(アルバム「Bittersweet」収録)が同時に頭の中で流れ出すのだ。”隠し味”をひとつ発見。
- Brand New Season
元々こちらが『Happy Hour』というタイトルだったとのことで、こちらもSchroeder-Headz の魅力的なサウンドが詰め込まれていると思う。
Far Eastern Tale のような、newdays のような…
と考えたところで、その2曲も実は似ている?と今ごろ気付く。そういえば、1曲目の『Happy Hour』も Far Eastern Tale や newdays の要素が含まれているかもしれない。
ライヴ初演は 2019/9/14『NAKASU JAZZ 2019 vol.11』
およそ1週間後の 9/23『ビクタージャズ祭り 2019 <SCENES>』での演奏を初目撃。
アルバム発売以前にライヴで新曲が聞けることが、とても嬉しくワクワクしたあの瞬間、Veats Shibuya の空気も感じる曲である。
- ハルシュラ feat. 斎藤宏介 from UNISON SQUARE GARDEN
オリジナルは前作アルバム、2018/1/24発売「HALSHURA」に収録。そこに斎藤宏介が詞をつけ歌っている。
2018/12/13『SK's Session 3』東京・マイナビ BLITZ 赤坂でのセッションで初披露された。
当時はオリジナル発売から1年も経たない時期に歌詞がのったことで、正直なところ戸惑いもあった。楽曲のイメージが固定化されてしまう懸念があった。だが、斎藤宏介の歌声はハルシュラのイメージにとてもマッチしていたし、もう一度聞きたいと双方のファンから音源化希望の声も多く、待望のリリースとなった。
詞をのせるにあたり、斎藤はどんな話を聞いていたのだろう?
あの日のステージで、ハルシュラという言葉を説明しながら「あんまり意味はない」とも言った渡辺シュンスケに、一瞬戸惑いを隠せずにいた斎藤宏介の様子を思い出す。
【春の修羅の音なのではないですか】
音に対する歌詞ののせ方が絶妙で、早口になるここが最高に気に入っている。